ご挨拶
2021年4月1日付けで近畿大学医学部 呼吸器・アレルギー内科学教室の主任教授を拝命しました。前任地の京都大学では、主に喘息・慢性咳嗽、COPD(慢性閉塞性肺疾患)や気管支拡張症などの気道系の呼吸器疾患を専門に診療・研究に従事して参りました。この度、中島重徳名誉教授、現病院長の東田有智教授が築かれた歴史ある教室の主宰を仰せつかり、大変光栄に思いますとともに、重責に身の引き締まる思いです。もとより微力ではありますが、診療・教育・研究に専心努力してまいる所存ですので、ご指導、ご鞭撻を賜りますようお願いいたします。
大学病院での呼吸器診療は重症喘息・COPD、気管支拡張症、呼吸器感染症、間質性肺疾患、急性・慢性の呼吸不全など多様で難治の疾患の診療が求められます。気道・肺は直接外界に接するためアレルギー・免疫異常を生じやすい臓器でもあります。私たちはこれら多岐にわたる疾患・病態に適切に対応すべく、日々専門性を高めるとともに総合診療力を培い、他部門との連携で近畿大学病院one teamとして南大阪・近畿圏の呼吸器・アレルギー内科診療に貢献したいと考えています。また地域の医療機関との病病連携、病診連携を推進し、予防医療にもつとめ地域医療全体の向上を目指しますので、今後とも何卒宜しくお願いいたします。
近畿大学医学部呼吸器・アレルギー内科学教室 主任教授 松本久子